2022/02/24 12:22

広がりを続ける一輪車電動化キット「E-Cat kit」の販売網

一輪車電動化キット「E-Cat Kit」は、日本の農家の高齢化、担い手不足が進む中「農作業の負担軽減に活用してほしい」と弊社代表、寺嶋自身の学生時代における、和歌山県のみかん畑でのアルバイト体験から開発されました。2020年10月より、JAありだ等を通して、販売を展開しております。また、2021年5月には、広島県の農家様の負担軽減にも活用してほしいと広島県JA尾道市でも販売を開始致しました。今後も、地域のJAや代理店を通して、農家様のご負担を軽減すべく、販売網の拡大を進めています。

みかん農家以外にも広がる”一輪車の電動化”のニーズ
販売開始当初から、和歌山県をはじめとする、みかん農家様にご利用を頂く機会の多い、「E-Cat Kit」ですが、認知が拡大するにつれて、農業以外の様々な用途でのご利用も増えてまいりました。下記にて、利用ケースをご紹介します。

【利用ケース1海岸清掃の電動化】
「E-Cat Kit」の強みである不整地(整備のされていない道)での活用を模索し、2021年6月13日に開催された山形県唯一の離島・飛島の海岸のごみ回収「飛島クリーンアップ作戦」において、実証実験を行いました。従来まで、標高差50メートルほどの道路まで運び出す作業を約200名のバケツリレー方式で行い、その地点までの運搬は一人一人が砂浜等の不整地を歩いて搬送を行っていました。その区間に「E-Cat Kit」を導入したところ、約2名での運び出しが可能となり、一輪車で運搬が可能な区間での効率化に貢献しました。

また、2021年7月22日の海の日からは、コロナ禍での海岸清掃をする全国の団体向けに貸し出し、販売を行う「ロボネコ海岸清掃プロジェクト」を立ち上げました。その第一弾として、愛知県の大学生が中心となる海岸清掃プロジェクト「表浜BLUE WALK2021」との取り組みを8月9日~14日(雨天により、海岸清掃は3日間のみに)までの期間で行いました。3日間の清掃で約240㎏のごみを回収し、砂地での運搬が困難な海岸清掃の運搬における負担軽減を支援しました。



【利用ケース2 酪農の電動化】
北海道河東郡で、古田牧場を経営されている古田さんは、一輪車を電動化し酪農ならではの意外な活用方法をして頂いています。
その意外な活用方法とは、「生まれたての仔牛を牛舎に移送」することでした。古田さんによると生まれたての仔牛は約45キロほどの重さがあるそうです。通常時は、道が舗装されているので、一輪車での移送はそこまで負担を感じることはないそうなのですが、北海道となると冬場の雪が大敵となります。雪の中に電動アシストが付くことで、男性ももちろんのことですが、女性や経験値の少ないアルバイトの方でも、簡単に運ぶことが出来るようになったそうです。



今後も”電動化”で、みかん農家をはじめとする不整地での活躍する方々のサポートを
人が入れる道であれば走行可能な一輪車の電動化によって、運搬に関する多くの方々の身体的な負担軽減を実現してきた「E-Cat Kit」ですが、今後もみかん農家をはじめとする農業関係者や、新たな利用シチュエーションの開拓を進めてまいります。