2022/02/24 11:58
製作の背景
以前、群馬の林業作業場でE-Catを使った苗木運搬の実験を行ったことがあります。
その際に思ったのが、
「ねこ車(2輪アルミ台車)に後輪を付ければ、悪路での走行も楽だし長時間もち続けていても腕が疲れない」
ということでした。その思いがきっかけで今回の製作をすることにしました。
「ねこ車ユーザー」の悩みと要望
一口に「ねこ車」と言っても様々なタイプがあります。有田式、深型、アルミ台車などなど。
ただ、どの「ねこ車」を使っていたとしても、多くの人が以下に挙げる悩みを感じると思います。
・ ねこ車は倒れやすく、支えるのに余計な筋力を使うので疲れる
・ 持ち上げていると肩が疲れる
・ 背が低くて、そもそも持ち上げられない
上で挙げた悩みは、以下の要望ととらえることも出来ます。
すなわち、
・ 倒れにくい、安定感のある一輪車が欲しい
・ 上に持ち上げずにすむ一輪車が欲しい
こうした要望を持っている方にこそ、今回紹介する「後輪付きのねこ車」の作り方を知ってもらい、ご自身の「ねこ車」のカスタマイズに役立ててもらいたいです。
具体的な製作の流れはHPに掲載してあるので、そちらをご覧ください。使用する道具や材料は、どれもホームセンターで手に入るものです。また、HPには手順毎に写真も載せているので、製作の手間はそれ程かからないと思います。
ここからは、実際に製作した「後輪付きのアルミ台車」を使用してみた感想と、見つかった課題について書いていきます。
感想
・ ほとんど上に持ち上げずに運搬作業が出来た
・ 習熟度すれば、安定した走行が可能
・ 湿地で走っても後輪が沈む感じはしなかった
・ 「開けた場所」であれば、長時間、重量物を運搬していても苦にならない
課題
・ やはり有田式よりは安定感が悪い
・ 左右の補助輪の高さを合わせるのが難しい
・ 下り坂にはブレーキが必須
などなど、良い点、改善点をそれぞれ知ることが出来ました。
今後は、これらの点を踏まえた上で、「ねこ車ユーザー」の悩みや要望に答えられるような活動を続けていきたいと思います。